憧れのLone Mountainアイランドリング。
1970年頃に採掘されたLone Mountain の中に、目を見張る石がある。
色合いの良さに加え、硬度が高く粘り気もあり、それによって強い艶が生まれ、割れにくいから、永く使い続けられる。
[今や入手困難な1970頃のLone Mt. ]
しかしその時代のスーパーハイグレードのLone Mountain のルースはほぼ出回らず、新たに入手する事は困難を極める。
小寺が長年を掛けて信頼関係を築いてきたオーナーから、一族の家宝とも言えるナゲット(塊り状の原石)を年にいくつかを小出しに提供頂き(とても高価)、それを自らカットし磨き上げている。
[アイランドリング]
厚みがある高品位のLone Mountain のナゲットは通常、真ん中から2枚におろし複数のジュエリーを制作する。
しかし、あえて石を薄く切る事をせず、原石の迫力のままの石をセットしたリングである。
石を薄く切っていないことで、バッキングがなくても強度が保持される。
(多くのターコイズのルースは、薄くカットした石の裏側に樹脂などで出来たバッキングを付着させて強度を確保している。石のカラット数にはバッキングの重さが加わっている)
小寺の石に対する造詣とセンスにより不要な部分は慎重に削り落としている。
長く装着しているうちに、どうしてもリング自体には小傷がつくが、硬度の高いLone Mountain は益々と艶が出る感じがする。
着用しているうちに裸眼では見えない石の表面のスクラッチが消えて滑らかになるからかもしれない。
石が愛おしくて手触りの良い石の凹凸を無意識にも撫でてしまう。
黄金色のゴールドに浮かぶターコイズの青い島(Island)
このリングを手にすると、贅沢な風景に、思わずうっとりすることであろう。
石の大きさは最大 縦 約21mm、横12mm
リング重量:約38g
このリングの石は、一つのナゲット(塊状の原石)の不要と判断した部分を削り落とし、ゴールドのバーで金継ぎを行っている。
この立体的な金継ぎは小寺ならではのセンスが輝いており、なかなか真似できない造形美である。
■Category: | Ring |
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■Artist: | Yasutomo Kodera |
■Origin: | Lone Mountain |
■Size: | 20号 |