バーニーズ ニューヨーク銀座本店 ポップアップストア展示品から その4

こんにちは、トシです。


本日からバーニーズ ニューヨーク銀座本店で、期間限定ポップアップストアを開催致します。

 

2/05 SAT. ー 2/13 SUN. 銀座本店B1


バーニーズ ニューヨークでのポップアップストア開催10周年記念として、今まで専門書でしか見られなかった歴史的にも有名で、貴重なネックレス(本年1月に入手)を特別展示致します。


Frank Patania  Number Eight Necklace 

エジプトのファラオが身に着けていたような豪華なネックレス。トップグレードのNumber Eight をふんだんに使えたところからも、当時Pataniaの人気と繁栄が伺える。


【Frank Patania Sr.(1989-1964)】

フランク・パタニアはシチリア生まれのイタリア人。インディアンジュエリーとヨーロッパのスタイルを融合させて、新しいデザインを生み出した芸術家であり、若くしてサンタフェで〔Thanderbird Shop〕を起業し、Mark Chee、Julian Lovato、Joe H.Quitana、Luis Lomay など多くの巨匠を育てた優秀な経営者でもあった。


彼はイタリアで6歳から金細工師に弟子入りし、その技術を身に付けたという。10歳のころに母親、兄弟と共にニューヨークに渡り、19歳のころにニューヨーク最大のジュエリーファクトリー【Goldsmith Stern&Company】にデザイナーとして採用され、勤務した6年間で制作工程を習得している。またこの間にEgyptian Reviral(エジプト風の復活)や、Edwardian(英国エドワード7世時代)のEuropean Artsなど、その当時の最先端の流行を吸収している。


1924年に病気療養で訪れたサンタフェで、インディアンジュエリーに出会い強いインスピレーションを受ける。そして3年後の1927年にはサンタフェに【Thunderbird Shop】をオープンさせる。折しもシカゴ~アルバカーキ~南カリフォルニアへ続く鉄道整備に伴ない、アメリカ中西部の観光産業が活況を呈し、フレッド・ハービー社がお土産用に作ったインディアンジュエリーなどが人気を博し、インディアンアートが米国中に広まった。その中でも新しい魅力と高級感がある【Thunderbird Shop】のジュエリーや工芸品は大人気となった。


Frank Patania Sr.は人気絶頂の頃に亡くなるが、息子のFrank Patania Jr.が後を継ぎ、父親の教えを守り精進。Arizona州Tucson(ツーソン)に拠点を移し、自らの新たなデザインを編み出していく。その作品はスミソニアン博物館にも収蔵されている。



現在、Thunderbird Shopは三代目のSam Pataniaが脈々と稼業を営んでいます。

小寺は彼と長く親交を深めており、2019年に私(トシ)も小寺と共にツーソンの工房を訪問させて頂きました。

工房には見たこともない代々と受け継がれた工具や治具があり、Samはひとつひとつ懇切丁寧に説明をしてくれるNice Guyでした。

そんな彼から今回、家宝とも言えるネックレスを譲る という待ちに待ったオファーがありました。



*バーニーズ ニューヨーク各店は感染拡大防止の対策を行った上でオープンしています。 営業時間などは、各店のHPなどで最新情報をご確認ください。

https://www.barneys.co.jp/stores/index.ht

Profile
Toshi
幼い頃から石器や土器、化石や鉱物が大好物。
民族音楽にも興味があり、南米と北米の楽器を集めて演奏も趣味に。
そこからネイティブジュエリーにも興味が湧き、Skystone Tradingで本物に出会いその虜となる。前職でアメリカ駐在員の時に、小寺の買付けに同行したことをきっかけに、ついに社員となってしまった。

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