米国買付け旅日記 10日目
こんにちは トシです。
本日はGallupで石の買付けです。
まずはGallupに関し少しだけ触れます。
Gallup(ギャラップ)は1881年に Atlantic and Pacific Railroad(アトランティック・アンド・パシフィック鉄道)の起点として設立した町です。
またアメリカ大陸をシカゴ(イリノイ州)サンタモニカ(カリフォルニア州)まで横断するルート66も通る拠点の町でもあります。
Gallupという地名は、当該鉄道の幹部であったDavid Gallupにちなんで名付けられました。
Gallupはナバホ居留地の端にあり、ホピやズニなどの他の多くの部族も住んでいるため ”Heart of Indian country” として知られています。
Yazzie兄弟やMckeeなど日本でも著名なアーティストの多くがGallup周辺に住んでいて、彼らと町でばったりと遭遇する事もあります。
古くからのトレーディングポストも複数あり、そこで思わぬお宝に出会えたりします。
現在のGallupはコロナの影響でしょうか? 閉店したガソリンスタンドやインディアンジュエリーショップが目立ちました。
Skystone TradingのイチオシのターコイズがLone Mountainです。
一般的なターコイズは硬度がダイアモンドの半分もしくはそれ以下しかなく、そのために色々な方法で人口加工が施された石が多いですが、ハイグレードのLone Mountainは粘り気がある硬い石で、変色も少なく、永く身に着けられるターコイズです。
Lone Mountainのなかでも1970年前後に採掘された石の中には、色も硬度も優れた特別なナゲット(塊状)があります。
ただしトップグレードの採掘量は非常に少なく、現在に至っては市場での流通がほとんどありません。
今回の買付けは、元鉱山主の一家が三代に渡り門外不出として大事にガラスのジャーに入れて封印し、大事に保管しているナゲットの一部です。
年に限られた数だけ別けて頂いているものでが、非常に高価です。
今回はジャーの石を全て見させて頂けました。
その中でもとっておきの石を小寺が全身全霊でピックアップしました。
石の一部を磨いて選別しています。
硬い石は削る音が違います!通常の取引では、石を水に濡らして色を確認する事もご法度ですが、オーナーと小寺の関係が物凄く深い事が分かります。
結局、最初の目視だけの選別から、残ったのは半分程度です。
画面右側のナゲット達が今回、選別し押さえた石です。
莫大な支払い額となるため、今回はこの中の一部を持ち帰ります。
明日はサンタフェへ移動します。