[限定的な年だけ採れたスーパーハイグレードLone Mountain Turquoise]
Lone Mountain鉱山は1920年にネバダ州南西部のエスメラルダ郡で発見されているが、素晴らしい石が出るのはずっと後になる。
1969年~71年に採掘されたLone Mountainには、スーパーハイグレードの目を見張る石がある。
[今や入手困難な1970頃のLone Mt. ]
しかしその時代のスーパーハイグレードのLone Mountain のルースは今やほぼ出回らず、新たに入手する事は困難を極める。
小寺が長年を掛けて信頼関係を築いてきた元鉱山主の一族から、三代に渡り門外不出であったナゲット(塊り状の原石)を年にいくつかを特別に提供頂き、それを自らカットし磨き上げている。
ナゲットは白っぽいカルサイトという成分に覆われいて、磨いてみないと最終的にジュエリーとして使えるか? 分からない。
しかしながらこの特別の原石は、目が飛び出るほど高価だ。
小寺が培ってきた眼識が発揮される。
カルサイトで覆われたLone Mountainのナゲット(Skystone Trading所蔵)
小寺の石に対する造詣とセンスにより不要な部分は慎重に削り落としていく。
[アイランドリング]
通常、Stone Cutterと呼ばれる石のカット専門の職人は、ナゲットを2枚にスライスして、薄くなった石の裏側をバッキング(樹脂の補強材)を施す。それにより複数個のリングを作る事が出来る。
小寺は黄金の3年間に採掘された飛びっきりのLone Mountainを原石の状態で買付け、あえてスライスはせず原石の不要な部分だけを取り除き、原石のオーラをそのままの石をリングにセット。 石に厚さがあるのでバッキングは不要。それがIslamd Ring だ。
長く装着しているうちに、どうしてもリング自体には小傷がつくが、硬度の高いLone Mountain は益々と艶が出る感じがする。着用しているうちに裸眼では見えない石の表面のスクラッチが消えて滑らかになるからかもしれない。
石が愛おしくて手触りの良い石の凹凸を無意識にも撫でてしまう。
黄金色のゴールドに浮かぶターコイズの青い島(Island)
このリングを手にすると、贅沢な風景に、うっとりすることであろう。
枝の様に伸びたゴールドの爪が強いアクセントのアイランドリング
素晴らしい発色の石とゴールドで更に映える。
異形の石を巧みに使った”小寺ならでは”の作品。
石の大きさ 最大 縦 約21mm、横9mm
リング重量:約32.6g
■カテゴリ: | Ring |
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■作家: | Yasutomo Kodera |
■産地: | Lone Mountain |
■サイズ: | 19号 |